2022年1月16日、「第61回近畿理学療法学術大会」 がWEB開催で行われ、
本研究室4年の谷垣歩さん、後藤遥さん、小峰卓也さんらの演題が奨励賞を受賞しました。
【テーマ】
地域在住高齢者の身体活動量は歩行速度に線形依存するか?
-制限三次スプライン補間による分析-
本研究は、兵庫医科大学内科学総合診療科(新村健教授)、
整形外科、兵庫医科大学ささやま医療センター等との共同研究です。
発表に向けては、何度もスライドを修正し、練習を重ねました。
国家試験の勉強と並行して熱心に研究を進めた彼女らの努力が実を結び、嬉しく思います。
ライブで発表した谷垣さんは、全然緊張してなかったみたいです。
ちなみに、私が初めて発表したときは、緊張で吐きそうでした。
最近の学生は肝が座ってますね・・・。
今後の彼女らの活躍が本当に楽しみです。
左から、小峰さん、谷垣さん、後藤さん
【内容】
健康を維持するためには、高齢者では中高強度の身体活動を確保することが推奨されています。しかし、そもそも歩行能力が低下している場合、日常生活での歩行の運動強度が低強度となり、中高強度の身体活動の確保に支障が生じることが予測されます。また、歩行速度の低下は日常での歩行機会減少による不活動時間の増大に関連する可能性がありますが、その関係も不明でした。そこで、今回の研究では、高齢者の身体活動量を歩行速度から非線形に予測し、身体活動量確保に必要な歩行速度を活動強度別に推定することを目的としました。
丹波ささやま圏域に在住の地域在住高齢者1009名を対象に研究を実施しました。 (Frail Elderly in the Sasayama-TambaArea(FESTA) study)
本研究の結果、 中高強度の身体活動量は歩行速度の増大に伴い線形に増加するが、 低強度の身体活動量と不活動の時間は一定の歩行速度で関係性がプラトーになることが明らかになりました。 歩行速度の増大は身体活動量の向上に有利に働くことが考えられる一方、歩行速度が保たれている高齢者の低強度活動量や不活動時間は歩行速度に依存しているわけではないため、理学療法介入の際に留意する必要性があることが示されました。
Kommentare