Research
Mission
高齢者がその人らしく ありたい生活を続けるための
予防・健康増進に寄与する理学療法の確立
高齢期のフレイル予防・対策
将来の要介護状態を予防するためには、フレイルの予防、対策が重要となります。
本研究室では、高齢者がいつまでも自分らしく生活するための健康増進に資する研究に実践的に取り組んでいます。
Dent E, et al. Physical Frailty: ICFSR International Clinical Practice Guidelines for Identification and Management. J Nutr Health Aging. 2019;23(9):771-787.
葛谷雅文, 老年医学におけるSarcopenia & Frailtyの重要性. 日老医誌 46: 279-285, 2009 より作成
フレイルを有する高齢者に対する身体活動向上支援システムの開発
フレイルの予防・対策には活発なライフスタイルの確保が重要となります。
自身の身体活動を定量的に把握し、健康増進に向けた取り組みを実施することによる健康への効果を検証しています。
フレイルに対する行動変容アプローチ
厚生労働省 健康教育の理念と方法
Behaviour change: individual approaches, NICE national institute for health and care excellence を参考に作成
身体活動量向上を筋力トレーニングを組み合わせた介入により、フレイルスコアが改善することが示されています。
Nagai K, Miyamoto T, Tamaki A, Fujioka H, Domen K et al. Physical activity combined with resistance training reduces symptoms of frailty in older adults: A randomized controlled trial. Arch Gerontol Geriatr. 2018 May-Jun;76:41-47
フレイル、サルコペニア対策における身体活動
フレイルやサルコペニアを有する状態の方々は、身体活動量が減少しています。
この身体活動量の低下による健康への悪影響や、向上させることによって期待される効果を調査しています。
サルコペニアやそれを構成する身体機能の低下と、身体活動量との関係を示したグラフです。
横軸は、座位行動(じっとしている時間)を身体活動に置き換えた時間を示しており、青は低強度活動、赤は中高強度の活動への置き換えた場合のオッズ比の変化を示しています。
サルコペニアには、中高強度の身体活動量の確保が重要である可能性が示唆されます。
Nagai K, Matsuzawa R, et al. Impact of Isotemporal Substitution of Sedentary Time with Physical Activity on Sarcopenia in Older Japanese Adults. J Am Med Dir Assoc. 2021 Apr;22(4):876-878