博士後期課程2年の和田 治さんの研究成果が、Arthroplasty Todayに掲載
博士後期課程2年の和田 治さんの研究成果が、人工関節領域の国際学術誌『Arthroplasty Today』に掲載されました。
永井の主指導のもと、森明子准教授の副指導を受け、あんしん病院および本学医学部生物統計学講座の井桁正尭先生と共同で研究を進めました。
論文タイトルは、以下のとおりです。
Association Between Early Joint Awareness and Falls After Total Hip Arthroplasty
本研究では、人工股関節全置換術(total hip arthroplasty、THA)を受けた623名を対象に、術後3か月時点で日常生活の中で人工関節をどの程度意識しているかが、その後の転倒と関連するかを検討しました。また、転倒の経験が術後1年時点の人工関節に対する意識とどのように関連するかも調べました。
人工関節に対する意識の評価には、Forgotten Joint Score-12(FJS-12)を使用しました。FJS-12は、日常生活の中で手術を受けた関節をどの程度意識せずに過ごせているかを、患者さん自身の回答から評価する指標です。点数が低いほど、人工関節を意識することが多いことを示します。
術後3か月から1年までの間に、99名(15.9%)が少なくとも1回の転倒を経験しました。年齢や術後の疼痛、大腿四頭筋筋力、歩行の状態などを考慮した解析では、術後3か月時点のFJS-12が10点低いごとに、その後の転倒リスクは1.12倍でした。
また、この期間に転倒を経験した患者さんでは、術後3か月時点のFJS-12などを考慮しても、転倒を経験しなかった患者さんに比べ、術後1年時点のFJS-12が約14点低い結果でした。
これらの結果は、人工股関節全置換術後の転倒リスクを評価する際に、筋力や歩行の状態に加え、患者さんが日常生活で人工関節をどの程度意識しているかを把握することが、補足的な情報になる可能性を示しています。
論文情報
Wada O, Nagai K, Igeta M, Mori A, Mizuno K. Association Between Early Joint Awareness and Falls After Total Hip Arthroplasty. Arthroplasty Today. 2026, 42, 102151. 2026年11月4日オンライン公開。




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